CRA準拠を示すCEマーキング
製造業者は、CRAで定められた要件を満たしていることを示すために、デジタル要素を含む各製品にCEマーキングを表示する必要があります。
そのためには、まず正式な適合性評価を実施し、要件を満たしていることを確認する必要があります。ほとんどの製品が該当する「デフォルトクラス」に分類される場合、自己評価による適合性確認が可能です。
評価が完了したら、製品にCEマーキングを表示し、あわせてEU適合宣言書を作成する必要があります。
EU CRA 参照
第28条:EU適合宣言書
製造業者は、サイバーセキュリティに関する基本要件への適合を明記したEU適合宣言書を作成しなければなりません。この宣言書は所定の形式に従って作成され、常に最新の状態に保たれる必要があります。
法令本文を確認するEU CRA 参照
第30条:CEマーキングの表示
CEマーキングは、規則で定められた要件に従い、製品またはその包装に見やすく、判読可能で、消えないように表示しなければなりません。この表示は、製品が市場に出される前に行う必要があります。
法令本文を確認するEU CRA 参照
第32条:適合性評価
製造業者は、デジタル要素を含む製品がサイバーセキュリティに関する基本要件を満たしていることを確認するために、適合性評価を実施しなければなりません。この評価は、自己評価または第三者機関による評価のいずれかで行うことができます。
法令本文を確認するCRA対応の簡易プロセス概要
1. CRAの基本要件を満たす
2. 必要な技術文書を作成する
3. 適合性評価を実施する
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自己評価
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または、通知機関による第三者評価
4. EU適合宣言書を作成し、製品にCEマーキングを表示する
Qt Group 今後の対応
Qt フレームワークの商用版については、選定されたLTSバージョンを対象に、最低限の措置として自己評価によるCEマーキングを実施する予定
自己評価に加えて第三者機関による適合性評価の実施について現在検討中
Qt Groupの全製品を対象としたCEマーキング対応スケジュールの策定を進行中
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