Visual Studio Code 用 Qt 拡張機能のバージョン 1.6.0 の正式リリースを発表いたします!マーケットプレイスでプレリリース版 1.5.0 として一定期間提供されてきましたが、ついに正式リリースとなりました。新機能を見ていきましょう!
QML デバッグ
これが 1.6.0 リリースの目玉機能です。Visual Studio Code内でQt Quickプロジェクトを完全にデバッグできるようになりました。このアップデートにより、以下の機能が利用可能です:
- QMLファイルにブレークポイントを設定
- QMLコールスタックを確認し、コールサイトへジャンプ
- JavaScript変数とQMLプロパティの内容を表示
- コードをインタラクティブにステップ実行
要するに、デバッガーに期待されるすべての機能です。
その他の注目すべき改善点
このリリースでは、拡張機能スイート全体にわたる複数の小さな機能強化とバグ修正も含まれています。
以前と同様に、Qt 拡張機能は複数の小さな拡張機能をパッケージ化したものです。前回のリリースからの主な変更点は次のとおりです。
qt-core
拡張機能の変更
Cannot find qtcli executable
エラーを修正しました。
- 推奨設定に
「cmake.useCMakePresets」: 「never」
を追加しました。
qtcli
コマンドラインツールは、新しいプロジェクトやQt固有のファイルを作成するために使用されます。以下の改善が施されました。
- C++クラスの生成をサポートしました
preset ls
コマンドで、すべてのプリセットを表示する機能を追加しました
- QtQuickに欠落していた
CMAKE_CXX_STANDARD
設定を追加しました
- プロジェクトとファイルのテンプレートを現代化しました
qt-qml
拡張機能には、以下の変更が施されました。
qt-qml.qmlls.useNoCMakeCalls
構成変数を導入し、QML 言語サーバーでの CMake 呼び出しを無効にしました
qt-qml.qmlls.customArgs
設定を導入し、ユーザーが QML 言語サーバーにカスタム引数を渡せるようにしました
qt-qml.qmlls.customDocsPath
を導入しました。この設定は、選択したキットまたは qtpaths
詳細な変更内容は、マーケットプレイスの変更履歴でご確認いただけます。
バグや使いやすさに関するフィードバックがございましたら、バグトラッカーまでご報告ください。追加してほしい機能がある場合も、同トラッカーからご提案ください。